コインベースは世界中の仮想通貨トレーダーに愛されている大手海外仮想通貨取引所です。
ところが、今まで日本人がコインベースを利用しようとしても、口座を作ることしかできませんでした。
入金ができなかったため、実際にコインベースで取引することができずにいたのです。
しかしついに2021年6月18日、コインベースが日本の仮想通貨交換業者として金融庁に登録されたというニュースが舞い込みました。
そして、2021年8月19日、ついにコインベースが日本にローンチいたしました。
コインベースを日本人が利用するメリットとデメリットとはなんなのか、本記事で詳しく解説していきます。
- コインベース(日本法人)が6月18日に金融庁に正式に登録された
- 8月19日、コインベースが日本で正式サービス開始
- 日本人が口座開設だけでなく入金行為もできるようになっている
- 取引量が世界トップクラスだから日本人にとってメリットは十分にある
- ただし、日本人ユーザーに向けたコインベースからの正式発表はまだされていない
- 日本人が現時点で一番使いやすい海外仮想通貨業者は「Bybit」
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目次
日本人でもコインベース(Coinbase)でついに取引可能!金融庁には登録済み
2021年6月18日、コインベースの日本法人が正式に金融庁の仮想通貨(暗号通貨)交換業者リストに名を連ねたという報告がなされました。
2021年8月19日、日本市場へ参入しました。
以前は日本人へのサービス提供を完全に停止していたコインベース。
今回のことで金融庁に国内での仮想通貨交換業務を許可されたことにより、日本人ユーザーに対するサービス再開の目処が立ったといえるでしょう。
コインベースも正式に日本国内でサービスを提供できるように準備を整えていると発表しています。
改正資金決済法に基づき仮想通貨交換業者として動き出したコインベースの今後の動向に注目です。
コインベースの基本データ | |
---|---|
拠点 | アメリカ法人:サンフランシスコ 日本法人:東京都千代田区 |
代表者 | アメリカ法人:ブライアン・アームストロング 日本法人:北澤直 |
事業内容 | 暗号通貨交換事業 |
設立 | 2012年6月 |
取引通貨 | アメリカ法人:18種類 日本法人:未定(主要通貨を予定) |
日本語対応 | 現時点では△ |
アプリ提供 | 〇 |
日本人がコインベースで取引できる通貨
コインベースで日本人が取引できる通貨の種類ですが、現時点では以下の主要銘柄5種が売買できる予定です。
- ビットコイン
- イーサリアム
- リップル
- ライトコイン
- ビットコインキャッシュ
ちなみに、現在コインベースで取引できる通貨は、上記の5通貨以外にも13種類存在しています。
- イーサリアムクラシック
- USDコイン
- ゼロエックス
- オーガー
- ベーシックアテンショントークン
- チェインリンク
- ダイ
- ダッシュ
- イオス
- オーキッド
- ステラルーメン
- テゾス
- ジーキャッシュ
日本人もこれらの通貨を取引できる可能性は高いといえるでしょう。
日本人がコインベースで取引する時のコスト
コインベースでの取引を始める際のコストについては、現状以下のようになっています。
コインベースの利用コスト | |
---|---|
口座開設コスト | 無料 |
口座維持コスト | 無料 |
入金コスト | 無料 |
出金コスト | 1.49%~3.99% |
取引コスト | テイカー:0.10%~0.30% メイカー:0% |
コインベースのアカウントや口座を作成し持ち続けるだけならば、一切コストはかかりません。
また、資金をコインベースの口座に預ける際も、手数料は無料になっています。
取引に関してはテイカー注文を行う時は多少コストがかかりますが、メイカー注文ならば無料で行うことが可能です。
ただし、お金を引き出す際は多めのコストがかかるので注意しましょう。
日本人でも安心できるコインベースのセキュリティ
コインベースは現在も日本人が安心して利用できるサービス提供に向けて、セキュリティの強化を進めています。
コインベースはもとより、ハッキング被害を防ぐためにオフラインで資金を管理するなどの対策を施している業者です。
そのため、セキュリティについては安心しておいても良いといえるでしょう。
たとえハッキングに遭ってしまったとしても、顧客の資金は運営資金とは別に管理されているので被害額はきちんと返還されるようになっています。
コインベースのクイック入金
コインベースは、三菱UFJ銀行との提携を発表しています。
日本人向けに使いやすさを求めた結果、三菱UFJ銀行を決済パートナーとして迎え、クイック入金を可能にしました。
これにより、三菱UFJ銀行に預金している方は、即時入金できます。
メガバンクが仮想通貨業者と即時入金で提携するのは初めてであり、コインベースの信頼度が窺えます。
コインベースの今後
コインベースは今後、取引所サービス以外でも日本人に合わせた商品を展開していくことを明らかにしています。
現在、仮想通貨業界は投資によって収益を得る「投資フェーズ」ですが、今後は実際に売買に用いられる「効用フェーズ」に移行します。
コインベースは、その過渡期の橋渡しとしてコインベースコマースと呼ばれる小規模の決済サービスを計画しています。
日本人がコインベース(Coinbase)で取引をはじめる方法
日本人がコインベースのサービスを利用するための手順を紹介します。
手順1:コインベースの日本人アカウントを作成する
コインベースのユーザーとしてアカウント登録を最初に行う必要があります。
まずは公式サイトにアクセスし、「Get started」をクリックしましょう。
次のページに移動したら、「氏名・メールアドレス・パスワード」を入力しアカウントを作成します。
メールアドレスの認証および携帯電話番号の認証が終わったら、アカウントおよび口座の作成は完了です。
手順2:日本人として本人確認を行う
ログインしたマイページの右上にあるアカウントのアイコンをクリックします。
メニューが表示されたら「設定」を押しましょう。
アカウントを作った時よりも詳しい個人情報を入力し、「身分証明書を確認して氏名を変更するにはここをクリック」という箇所をクリックします。
以下の画面が表示されたら、本人確認書類画像をアップロードしてください。
アップロード可能なのは「運転免許証・パスポート・マイナンバーカードのような国発行の顔写真付き身分証」のみです。
その後、以下のような画面が表示されたら本人確認は完了です。
手順3:セキュリティを強化する
マイページの設定から、今度はセキュリティタブを選び「認証システム」という項目を選択します。
二段階認証用の認証コードが携帯電話番号宛てに届くので、入力しましょう。
QRコード認証アプリを使用して表示されたコードを読み取り、「有効にする」をクリックしたら二段階認証の設定も完了です。
手順4:口座にお金を入金する
最後に、取引に使用するための資金を口座に入金します。
現在、日本人アカウントの場合は仮想通貨による入金が行えるようになっています。
マイページ右上の「出庫/入金」をクリックしてください。
以下のポップアップ画面で「入庫」を選び、入金したい仮想通貨を選んでQRコードを使って仮想通貨を送金します。
日本人がコインベースで仮想通貨を購入する方法
日本人がコインベースで仮想通貨の売買を行う場合、まずはマイページから「トレード」を選択します。
後は購入したい仮想通貨を選択して、支払い方法と金額を指定して注文すれば取引をスタートできます。
日本人がコインベースで稼いだお金を出金する方法
日本人がコインベースからお金を出したい時には、入金時と同じように「出庫/入庫」メニューから「出庫」を選択します。
現時点(2021年8月)では、仮想通貨を別の取引所やウォレットに送金する方法でしか出金はできない状況です。
日本人がコインベースを利用するメリット
コインベースを日本人が利用する主なメリットは以下の通りです。
世界規模で見た時の利用者が圧倒的に多い
コインベースのユーザーは世界中に存在しており、取引量もトップクラスです。
仮想通貨市場に参加している日本人がまだまだ少ない中、コインベースのような海外の大手業者で取引を行えば、どの時間帯でもスムーズに仮想通貨取引をスタートすることができます。
ハッキング対策が強固で安心できる
コインベースのセキュリティは大変強固なことで知られているので、日本人でも安心してサービスを利用することができます。
金融庁への登録を果たしたことで、今後さらに日本人向けのセキュリティ強化が行われることが期待できるでしょう。
スマホ用アプリから売買ができる
コインベースの公式アプリがあれば、スマホからでも取引ができます。
iPhoneユーザーでもAndroidユーザーでも、アプリのダウンロードが可能です。
どちらもそれぞれAppleStoreとGooglePlayからダウンロードが可能なので、外出先からの取引もストレスなく行うことができます。
日本人がコインベースを利用するデメリット
日本人がコインベースを使用する場合、以下のようなデメリットがあることも考慮しておく必要があります。
取引コストが若干高め
コインベースの取引コストは、他の仮想通貨交換業者と比べて少し高めです。
取引を行う時に手数料を取っていなかったり、0.2%以内に抑えていたりする業者が多い中、コインベースでは最大0.3%まで取引手数料を取られてしまいます。
日本人ユーザーはまだまだ少ない
2021年6月まで金融庁への登録が済んでおらず、日本人ユーザー向けのサービス提供を停止していたこともあり、まだまだ日本人でコインベースを利用している方は少ない印象です。
仮想通貨取引初心者の方や海外の取引所を今まで使ったことがないという方は、すでにたくさんの日本人トレーダ―が利用している仮想通貨交換業者を選んだ方が無難でしょう。
日本人でも安心して利用できるおすすめの海外仮想通貨取引所5選
日本人がコインベース以外で安心して利用できる海外の仮想通貨交換業者を5社紹介します。
Bybit
コインベースよりも安く取引ができるアメリカの大手仮想通貨取引所です。
日本語対応も十分にされているので、初心者の方でも難なく利用することが可能です。
Bybitの詳細データ | ||
---|---|---|
拠点 | シンガポール | |
取引通貨の数 | 8種類 | |
日本語対応 | ◎ | |
レバレッジ取引 | 可能 | |
取引コスト | テイカー:0.075% メイカー:-0.025% |
\Bybit公式サイトはこちら/
MEXC(MXC)
上場前のトークンを購入することができるMEXC(MXC)。
IEOへの参加を希望している日本人には、特に強く支持されている海外仮想通貨業者です。
MEXC(MXC)の詳細データ | ||
---|---|---|
拠点 | シンガポール | |
取引通貨の数 | 461種類 | |
日本語対応 | 〇 | |
レバレッジ取引 | 可能 | |
取引コスト | 0.2% |
日本人がコインベースを使う時に注意すべきこと
コインベースをこれから利用してみようと思っている日本人の方に、事前に伝えておきたい注意事項が2点あります。
日本正式リリース開始→一年半でクローズ
2021年8月19日、コインベースの正式な日本サービスが開始しましたが、2023年2月16日にクローズしました。
三菱UFJ銀行が決済パートナーとなっており、信頼性・安全性はバッチリです。
日本語対応が不十分で翻訳が必要
現時点でのコインベースの日本語対応状況は、正直なところ不十分です。
日本人用のアカウントを作ってマイページにログインすれば、言語設定で以下のように日本語を選択することができます。
しかし、アカウントにログインしていない状態で公式サイトにアクセスすると、サポート言語として日本語を選択することができません。
やはりコインベースの日本人向けサービスは、まだ準備段階といった印象があります。
海外の業者で仮想通貨取引をすることに慣れていない方は、無理して今すぐコインベースで取引を始めずに、運営側の準備が整うまで待つのも一つの手でしょう。
コインベースの使い方まとめ
2021年6月18日、確かにコインベースは金融庁が認める正式な仮想通貨交換業者としての登録を果たしました。
そして、2021年8月19日、日本での正式なサービスが開始しました。
今後はさらにセキュリティやサービスを日本人向けに改善して、より良いものとなっていくと思われます。
しかし、現段階では日本語対応が十分でなかったり、サポート対象国に日本が含まれていなかったりするため、無理をしてまで日本人がコインベースを利用することはあまりおすすめできません。
まずはアカウントの作成や本人確認などを終わらせておきつつ、コインベースの運営が正式に日本人向けサービスを開始したと発表するまで取引するのは待ってみるのが良いでしょう。
今すぐに海外の仮想通貨取引所をどうしても利用したいという方は、コインベースの代わりにBybitのような日本人ユーザーが多く参入している海外の仮想通貨交換業者を利用するのがおすすめです。
- コインベース(日本法人)が6月18日に金融庁に正式に登録された
- 8月19日、コインベースが日本で正式サービス開始
- 日本人が口座開設だけでなく入金行為もできるようになっている
- 取引量が世界トップクラスだから日本人にとってメリットは十分にある
- ただし、日本人ユーザーに向けたコインベースからの正式発表はまだされていない
- 日本人が現時点で一番使いやすい海外仮想通貨業者は「Bybit」
\Bybit公式サイトはこちら/
大学卒業後に米国株取引を始める。FX、先物、CFDを経験し、2017年のビットコインの高騰を見て仮想通貨取引に参入。主に仮想通貨FXで大きな収益を得ている。長年の経験から投資・金融に関する情報を発信。現在は、Fact of Moneyの運営責任者として記事の執筆・検収を行う。