2021年急騰して価格が跳ね上がり大きな話題を呼んだ仮想通貨ソラナ。
みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?
そんな気になるソラナの特徴と話題を呼んだあの高騰の理由を紹介し、今後の将来性と予測について触れていきます!
- 2020年に誕生した比較的新しい通貨で、処理スピードが速く手数料が安いという特徴がある
- 2021年1月と2022年1月を比較するとソラナの価格は約58倍になっている
- 2021年に史上最高値を更新し、急騰を見せた
- ソラナ上では最近はやりのNFT関連のDappsを開発することができるため注目が集まっている
- イーサリアムと同じようにDappsを開発できる上、イーサリアムよりも速く安い
- ソラナが持つポテンシャルと注目が集まるNFTブームによって2022年も成長が期待できる
目次
仮想通貨SOL(ソラナ)ってなに?基本情報と特徴
ソラナの今後を占う前に、基本的な情報と特徴についておさらいしていきましょう。
仮想通貨SOL(ソラナ)の基本情報
開発者 | Anatoly Yakovenko(アナトリー・ヤコヴェンコ) |
---|---|
発行日 | 2020年3月 |
ティッカーシンボル | SOL |
時価総額 | 5,316,033,816,718円(ランキング5位) |
現在価格 | 16723.97円 |
史上最高価格 | 29,683.97 |
ソラナは2020年に誕生した比較的新しいアルトコインです。
2021年に価格が高騰し、そこから時価総額が跳ね上がりそのままキープしている状態です。
現在価格は16000円前後ですが、昨年は29000円台まで到達し史上最高値を更新することとなりました。
なぜそこまでソラナが注目を集めることとなったのか…。
昨年の時勢的なものもありますが、ソラナが本来持っている特徴にも理由があります。
その特徴を簡単に見ていきましょう。
仮想通貨SOL(ソラナ)はイーサリアムを凌駕するPoH(プルーフオブヒストリー)が採用
ソラナの合意形成アルゴリズムには、PoH(プルーフオブヒストリー)が採用されています。
PoHの説明に入る前に、他のコンセンサスアルゴリズムについておさらいしていきましょう。
ビットコインは、ユーザーが取引を行う際に複雑な計算を処理して合意形成を行うプルーフオブワーク(PoW)という仕組みが取られています。
この複雑な計算には高性能なコンピュータや膨大なエネルギーを使うこともあって、非常にコストがかかることが問題です。
これに対してプルーフオブステーク(PoS)という別の合意形成を行うシステムも存在しています。
ソラナが採用するPoHはPoSの仲間にあたります。
PoSは簡単に言うと、その通貨をたくさん持っていれば持っているほど合意形成が速くなるという仕組みです。
これに対してPoHは、各取引に対してタイムスタンプを配布することで決められた順に処理が行われます。
つまりPoHは計算スピードも保有量も関係なく、ブロックチェーンが決めた順番で処理をしていけばいいため、結果的に処理スピードが格段に速くなるのです。
仮想通貨SOL(ソラナ)はステーキング可能
PoSの仲間であるPoHはステーキングが可能となります。
ステーキングとは、ある通貨を保有していることでブロックチェーン上のトランザクションを助け、その配当を受け取れる仕組みのことを言います。
ステーキングサービスを行っている取引所か、ウォレットを利用することでステーキングは行うことができます。
ソラナの場合は、現在だと年率約10%前後の利率で配当を受け取ることができるようになっているため、ソラナを長期保有したい人におすすめです。
仮想通貨SOL(ソラナ)は取引時間短縮・手数料削減を実現
先ほど触れたように、ソラナのコンセンサスアルゴリズムであるPoHは、従来のPoWやPoSが抱えていた課題をある程度クリアし、膨大なエネルギーも消費せず素早く処理をすることができるメリットがあります。
その処理速度は1秒間に5万件と言われており、数あるブロックチェーンの中でも最速の部類に入ります。
これほど速いスピードで処理できるにも関わらず、処理手数料もそこまで高くないということであれば多くの人々が魅力に感じるのも無理はありません。
2021年に高騰!仮想通貨SOL(ソラナ)の現在価格
昨年高騰を見せたソラナの発行から現在までのチャートを見ながら、価格の推移と成長について解説していきます。
仮想通貨SOL(ソラナ)の現在価格とチャート
ソラナが誕生してから現在までのチャートを見ていきましょう。
誕生から2021年7月末まではあまり大きな変化がなく推移していますが、8月に入ると徐々に価格を伸ばし始め9月に突如として急騰を見せています。
さらに11月にはもう一つ高い山を築くこととなりました。
この時の価格を追ってみましょう。
2021年 7月 8日… 3673.51円
2021年 8月 8日… 4152.22円
2021年 9月 8日…21071.05円
2021年11月 6日…29683.97円(史上最高値)
2022年 1月15日…16723.97円(現在価格)
このため、2021年の9~11月は特にソラナに注目が集まりました。
そこから見ていくと現在価格は16723.97円にまで下がっているため、がっかりする人もいるかもしれません。
しかし視点を変えてみると、もっとすごいことがわかるのです。
2021年1月15日、つまりちょうど1年前のソラナの価格は337.5円でした。
1年間でソラナはなんと、約58倍もの価格になっているのです。
数字だけ見ても、ソラナがとてつもない可能性を秘めているコインだということがわかりますね。
仮想通貨SOL(ソラナ)が2021年10倍に高騰した理由とは?
なぜソラナはここまで爆発的に価格を伸ばすこととなったのでしょうか?
それはソラナのブロックチェーン上に構築されたたくさんのDappsの中に、急激に需要が高まったものが複数存在したからです。
みなさんもご存じの通り、昨年のソラナ高騰あたりからNFTブームが始まりました。
ソラナのブロックチェーン上に構築されたDappsの中には、NFT関連のプラットフォームが混ざっているわけです。
また、DEXの需要も高まっていることも助けになりました。
そもそもNFTマーケットプレイスなどに利用されるDappsは、これまでイーサリアムのものを基盤としてきました。
現在も人気のあるマーケットプレイスはイーサリアムが基盤となっていますよね。
ところが、イーサリアムを基盤とすることによってNFT取引のたびに高いガス代を支払わなければならないという大きな問題があったのです。
多くの人が「もっと安く、速く取引ができるマーケットプレイスがあったらいいな」と望んでいたのですが、それがソラナ上で誕生したわけです。
ソラナはイーサリアムが抱えるスケーラビリティの問題を克服するような形で、エコシステムを急速に発展させる手はずを整えていました。
6月に行った大規模な(3.1億ドル)資金調達と様々なプロジェクトとの提携もその一つです。
この高騰は起こるべくして起きたと言っても良いほど、適切な準備がされていたのです。
仮想通貨SOL(ソラナ)の将来性と2022年予測
2021年に大幅な成長を見せ、多くの投資家たちを沸き立たせたソラナは、今年どのような成長を見せてくれるのか期待している人も多いはずです。
ソラナの注目を集める要素を紹介しながら、2022年の行方を占ってみましょう。
仮想通SOL(ソラナ)はNFT関連銘柄としても注目!
ソラナ上では様々なNFT関連Dappsが開発されています。
ソラナ―トやソルシーといったNFTマーケットプレイスが有名ですね。
当然それらもNFTブームによって成長を遂げていくでしょうが、それだけには留まりません。
2021年12月にソラナの開発を行っているSolana Labsが、投資部門において170億円規模のブロックチェーンゲームファンドを起ち上げました。
今後、ファンドを通してNFTゲーム開発企業に資金援助を行っていく予定です。
さらに、日本国内でもソラナへの注目が集まっています。
国内でNFT関連事業を行う株式会社coinbookと株式会社アトノイが提携して「NFTex.Solana」というNFTマーケットプレイスを開発しています。
予定では2022年2月にサービスが開始されることになっているので、もうすぐそこまで迫っていますね!
このように、NFT関連の各方々から注目を集めているソラナは、当然NFT関連銘柄として投資家たちの間でも売買の中心となっています。
現在ソラナの時価総額ランキングは5位となっており、取引高もますます増えているところです。
仮想通貨SOL(ソラナ)はイーサリアムキラーとしても有能
イーサリアムキラーというのはイーサリアムのライバルとなる第2~4世代のブロックチェーンにあたります。
そもそもイーサリアムはアルトコインとして最も古い歴史を持ち、その誕生は2014年にまでさかのぼります。
ソラナの誕生は2020年とそれから6年後のことですから、イーサリアムが持っているスケーラビリティ問題や弱点などを克服する形となっていることは言うまでもありません。
特にソラナはブロックの生成にかかる時間が大変短く、さらにコストをかけずに取引を完了することができます。
イーサリアムと同じような機能を持ちながら、イーサリアムよりも圧倒的に速く安いとあって、イーサリアムキラーとしても非常に有能なのです。
また、ライバルでありながら「ワームホール」によって互換性が高まったことで、ソラナとイーサリアム間ではNFTの送受信が可能になっています。
つまりソラナ系のプラットフォームで買ったNFTをイーサリアム系のプラットフォームで売ることも可能ですし、その逆もできるということなのです。
つまりNFTマーケットプレイスがイーサリアムの独壇場にはならないということを意味しています。
2022年3月まで仮想通貨SOL(ソラナ)は停滞、その後は未知数
2021年は長期に渡る金融緩和の影響とNFTブームも相まってソラナの価格は大きく伸びました。
NFTブームは2022年に入っても縮小することはなくますます広がっていくと予想されるため、この部分だけでもまだまだソラナの需要は高いと言えます。
またソラナのエコシステム上で開発されている250にものぼるプロジェクトも、時間が経つにつれてどんどん日の目を浴びていくこととなりソラナ自体が注目を集めることとなります。
そんな期待もありますが、2022年3月までは仮想通貨全体があまり良くない流れにあります。
これはアメリカの金融引き締めが加速しており、金融界隈全体に大きな影響を与えているからです。
この流れと、世界全体の仮想通貨規制の流れもあって、ビットコインは価格を大きく下げることとなりました。
ソラナをはじめとするアルトコインは、ほとんどがビットコインの価格変動に大きな影響を受けるようになっています。
このためビットコインが回復しなければ、ソラナも引きずられたままということも十分にあり得るのです。
こういった理由から、まずはアメリカの金融引き締めが一旦落ち着く3月ごろまではあまり期待が持てないと考えられます。
その後は未知数ですが、前述したとおりの正の要素を多く孕んでいるため、その成長にはまだまだ期待が持てるでしょう。
仮想通貨SOL(ソラナ)の購入方法!国内取引所では購入不可
ソラナは現在まだ国内取引所での取扱いがありません。ですから、海外取引所での購入が必要となります。
- バイビット
- バイナンス
- FTX(日本人の新規登録不可)
- Huobi Global(日本人の利用不可)
- OKEx
基本はビットコインかイーサリアムになるでしょう。
コインを買ったら、国内取引所から海外取引所へ送金して、そこで初めてソラナを購入することができます。
上記の取引所の中だとFTXとHuobi Globalは新規登録ができないので、バイナンスかOKExになります。
仮想通貨SOL(ソラナ)まとめ
仮想通貨ソラナは非常にポテンシャルが高い通貨です。
長らく時価総額2位をキープしているイーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解消する術を持ち、既に250ものプロジェクトがブロックチェーン上で進行しています。
その中には、イーサリアムと同じように今注目を集めているNFTマーケットプレイスも含まれています。
さらに、イーサリアムとの互換性を持つことによってイーサリアムにできてソラナにできないことというものがほとんどありません。
イーサリアムが2.0へアップグレードしコンセンサスアルゴリズムが正式に変更された時、ソラナがどのように張り合うのかは見物です。
注目を集めるとともに開発も急速に進んでおり、2022年も期待が持てる通貨の一つです。
大学卒業後に米国株取引を始める。FX、先物、CFDを経験し、2017年のビットコインの高騰を見て仮想通貨取引に参入。主に仮想通貨FXで大きな収益を得ている。長年の経験から投資・金融に関する情報を発信。現在は、Fact of Moneyの運営責任者として記事の執筆・検収を行う。