世界的大手暗号資産取引所であるOKX(OKEx)ですが、公式サイトを開くと日本語表示ができないことがわかります。
このため、日本人は使えないのでは?と思う人もいるかもしれません。
しかし2022年3月時点では日本人ユーザーの口座開設も可能で、たくさん取引しています。
こうした現状も踏まえながら、今後OKX(OKEx)が日本で使えなくなる可能性と日本人が利用するメリット・デメリットについて紹介していきます。
- OKX(OKEx)は2022年3月時点で、日本人の利用ができる
- OKX(OKEx)は、過去にも金融庁からの警告を受けていないので安心できる
- ただし、OKX(OKEx)を含む海外仮想通貨取引所は基本的に金融庁に登録されていない
- トラベルルールの影響は4月時点はあまりない
- 現時点で、OKX(OKEx)日本人利用禁止措置の可能性は低い
- OKX(OKEx)を日本人が利用するメリットは、「アルトコインの種類が豊富」「取引量が多い」「様々な種類の取引方法がある」の3点
- OKX(OKEx)を日本人が利用するデメリットは、「日本語に対応していない」「サポートも英語」「日本円入金ができない」の3点
- OKX(OKEx)の利用がおすすめな日本人は、「英語表記でも気にしない人」「海外取引所の利用経験が豊富な人」
目次
OKX(OKEx)は日本人も利用できる!使えなくなる可能性は?
OKX(OKEx)は日本人でも利用ができます。
口座開設や取引に制限はなく世界中のユーザーと同じように利用できますが、サイトやアプリが日本語対応していません。
OKX(OKEx)が今後、日本人が使えなくなる可能性について紹介していきます。
【2022年3月】OKX(OKEx)と金融庁の関係は心配ない
OKX(OKEx)は金融庁からの警告を受けたことがなく、今のところ関係は良好といえます。
ただし、OKX(OKEx)を含む海外取引所の中に、金融庁に登録されているものはありません。
金融庁に登録されている取引所は、『暗号資産交換業者登録一覧』で確認できます。
OKX(OKEx)が日本人向けサービスを停止する可能性は低い
OKX(OKEx)を含む海外取引所の利用を禁止する法律は日本にはありません。
しかし金融庁が仮想通貨に関連する法律に基づいて、海外取引所に警告を出す場合があります。
警告を出す基準は、海外取引所が金融庁へ暗号資産交換業者登録をしているかどうかです。
登録を行っていないのに日本人向けサービスを提供すると、金融庁から警告が出されるしくみです。
警告が出されている取引所は、『無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について』で確認できます。
警告を受けた業者は、日本人サービスを一時停止したり新規口座開設を停止したりします。
OKX(OKEx)は警告を受けていないので、現時点で日本人向けサービス停止の可能性は薄いと言えます。
OKX(OKEx)を含む海外取引所が利用できなくなる例|FTXの場合
世界の大手取引所の中で、日本人が利用できなくなったという事例はいくつかあります。
2021年9月に、大手取引所FTXで日本人の新規口座開設ができなくなりました。
それまでに口座開設し取引を行っていた日本人ユーザーは利用を継続できていましたが、ついにそれもできなくなるという旨がユーザーに通達されています。
このため2022年3月30日で、全日本人ユーザーがFTXを追われることとなります。
FTXはLiquid Global, Incを買収したため、国内取引所であったLquidを日本人ユーザーの移管先として使うことになります。
このようにして、海外取引所は稀に「突然使えなくなる」ことがあります。
こうした事態はOKX(OKEx)でも起こり得ることです。
FTXの場合はLquidに移管して使えばいいという意見もありますが、Lquidで対応していないコインは別の取引所へ移動させるなどの手間もあり簡単ではありません。
また、元々はLquidという別の取引所であるため、買収直後の現時点でFTXと同じサポートや対応を求めることが難しいのです。
このため、長年FTXを愛してきたユーザーの中には口座を移管せず閉鎖する人もいるのです。
トラベルルールによる将来的な懸念とOKX(OKEx)への影響
2022年4月1日から、日本ではトラベルルールと呼ばれる規制の導入が一部で始まります。
これによって、海外取引所の利用がしづらくなるのでは?という懸念が広がっています。
OKX(OKEx)も例外ではなく、将来的にはトラベルルールの影響を受けて国内取引所から仮想通貨送金ができなくなると不安に思っている人もいるでしょう。
4月からOKX(OKEx)へ送金できなくなるわけではありませんが、手続きがやや面倒になるのは事実です。
トラベルルールとは
トラベルルールとは、国内取引所から海外取引所へ仮想通貨を送金する場合、以下の情報の申告を求められるというものです。
- 受取人氏名
- 受取人が通貨を受け取るための取引所の有無
- 受取人が通貨を受け取るための取引所の名称
申告した情報は、一定の条件下で受け取り側の取引所へ開示されることとなります。
トラベルルールの目的は、国際的なテロリストや犯罪者が資産を移転できるシステムを利用するのを防ぐことにあります。
直近では、ロシアのウクライナ侵攻における各国の経済制裁が仮想通貨を抜け道として効果が薄れているという懸念が広がっていました。
これに対してアメリカやEUは、ロシア人ユーザーに対する仮想通貨取引所サービスの停止といった措置をとることを決めました。
日本もトラベルルールという形で、そうした抜け道の封鎖をするわけです。
トラベルルール導入で海外取引所への送金ができなくなる懸念
結論から言って、4月から海外取引所への送金ができなくなるというわけではありません。
しかし、ユーザーの中で「海外取引所へ仮想通貨の送金ができなくなる!」という懸念が広がっているのには理由があります。
例えば、DMMビットコインは以下のような状況下では、仮想通貨の入出庫を保留あるいは取消する場合があることを示しています。
- 日本国内で暗号資産交換業者として登録されていないにもかかわらず、日本語で勧誘を行っている無登録業者に係る入出庫
- 十分な取引時確認を行っていない等、当社の判断によりコンプライアンスリスクが高いと判断した取引所等のアドレスに係る入出庫
引用元:DMMビットコイン公式サイト
この内容であれば、金融庁から警告を受けた海外取引所へ仮想通貨送金ができなくなると思う人が出てくるのもわかります。
取引所によって対応はバラバラですが、トラベルルール導入によって様々な規制が生まれそうという懸念は理解できるでしょう。
現時点では、海外送金の際の手続きがやや面倒になる程度の対応となっています。
OKX(OKEx)の日本人が利用する国内取引所にはないメリット
OKX(OKEx)を日本人が利用する上でメリットがいくつかあります。
その中でも、国内取引所にはない良さについてピックアップして紹介していきます。
※1「CoinMarketCap」のデータによる
アルトコインの種類が豊富
OKX(OKEx)で取り扱われているアルトコインは、種類が非常に豊富です。
その数は、現時点で532種類(※1)となっています。
国内取引所の中ではGMOコインが取扱い種類数最多ですが、その数は19種類であるためOKX(OKEx)との差は歴然です。
取り扱い通貨の種類が豊富だと、まだ価値の上がっていない掘り出し物の通貨が見つかる可能性が高くなります。
草コインとも呼ばれる通貨を見極めて買ってみたいという人には、OKX(OKEx)の利用がおすすめです。
ユーザーが多く取引量が多い
OKX(OKEx)の取引量は、世界中の取引所の中で5番目に多くなっています。(※1)
3月20日時点の24時間取引高は約4800億円です。
週次訪問数1,608,359となっており、ユーザー数も多いことがわかります。
取引量が多いことの良さは、板取引で自分のニーズに合った売買がスムーズにできる可能性が高まることです。
さらに、通貨の価格が安定しやすくなるため取引の際に生じるリスクが低くなるのです。
また、ユーザーが多いことは取引所が信頼できる証でもあるので、安心して利用できる要素になります。
様々な種類の取引方法を利用できる
OKX(OKEx)では、6種類の取引方法を利用できます。
OKX(OKEx)で利用できる取引方法
- 現物取引
- 板取引
- 証拠金取引
- 先物取引
- パーペチュアルスワップ取引
- オプション取引
証拠金取引、いわゆるレバレッジ取引は国内取引所でも扱っているところがあります。
国内だと最大レバレッジは2倍と決まっていますが、OKX(OKEx)は最大10倍のレバレッジを掛けることができます。
さらに、パーペチュアルスワップ取引を利用すれば、なんと最大125倍のレバレッジを掛けることもできるのです。
他にも、先物取引やオプション取引など、国内取引所では扱っていない取引方法にチャレンジできます。
各取引の概要と使い方については以下の記事を参考にしてください。
OKX(OKEx)を日本人が利用するデメリット
OKX(OKEx)を日本人が利用する上でのデメリットについて紹介していきます。
ブラウザ・アプリ・サポートが日本語に対応していない
公式サイトは日本語表示設定がなく、英語表示が基本です。
また、アプリは日本語表示ができないため、OKX(OKEx)を使う時には英語表記に慣れる必要があります。
ただしブラウザ版はGoogle Chromeの翻訳機能を使えば、ある程度日本語に翻訳してくれるので便利です。
【Google Chromeでの翻訳方法】
- 検索バーの翻訳アイコンをクリック
- 日本語を選択
公式サイト・アプリ同様、サポートでも日本語対応はしていません。
問い合わせが必要な時は、チャットを翻訳しながら自力で行うことになります。
サポートへの問い合わせ方法はこちらの記事で紹介していますので、参考にしてください。
日本円入金ができない
OKX(OKEx)は日本円での入金ができません。
スタンダードな入金方法は、国内取引所から基軸となる通貨を買ってOKX(OKEx)に送金するという方法です。
国内取引所によっては、仮想通貨送金手数料がかかる場合があるので気を付けましょう。
手数料がかからない取引所として、GMOコインがおすすめです。
また、OKX(OKEx)ではクレジットカード(マスターカードのみ)入金が可能です。
クレジットカードを持っている場合は、チャレンジしてみる価値はあります。
ただし、クレジットカード入金は入金手数料がやや高めとなっているので注意しましょう。
以下の場合はクレジットカード入金ができないことがあります。
- クレジットカード会社が海外サイトでの決済を認めていない
- クレジットカード会社が仮想通貨の購入を認めていない
- マスターカード以外のクレジットカードを使っている
OKX(OKEx)はこんな日本人におすすめ!
OKX(OKEx)は以下のような日本人におすすめです。
ブラウザ・アプリが英語表記でも気にしない人
英語表記でも大丈夫という人は、OKX(OKEx)の利用がおすすめです。
翻訳機能で十分、英語が少しわかるなど、英語に対するハードルが低い人は是非使ってみましょう。
使い慣れれば国内取引所でできないことがたくさんできて、楽しくなってくるはずです。
海外取引所利用経験が豊富な人
他の海外取引所をよく利用していて、使い慣れている人もOKX(OKEx)の利用がおすすめです。
基本的な利用方法は他の取引所と大きく変わらないので、問題ないはずです。
OKX(OKEx)は日本人でも使えるの?まとめ
OKX(OKEx)は、日本人でも利用できる海外取引所です。
現在のところ金融庁からも警告を受けていないので、日本人向けサービスが停止する可能性は低いでしょう。
ただしFTXのような例もあるので、絶対に大丈夫と断言することはできません。
万が一日本人向けサービス停止のアナウンスが流れ際に速やかに対応できるよう公式からのメールは欠かさずチェックしましょう。
OKX(OKEx)は、公式サイト・アプリ・サポートなどの全てにおいて日本語対応がありません。
このため、英語が苦手な人にとっては慣れるまで大変かもしれません。
英語が苦手な日本人でもスムーズにOKX(OKEx)が使えるよう開設した記事もありますので、参考にしてください。
大学卒業後に米国株取引を始める。FX、先物、CFDを経験し、2017年のビットコインの高騰を見て仮想通貨取引に参入。主に仮想通貨FXで大きな収益を得ている。長年の経験から投資・金融に関する情報を発信。現在は、Fact of Moneyの運営責任者として記事の執筆・検収を行う。