シンボルは、ネム(NEM)ブロックチェーンから派生した新しい仮想通貨です。
ネムを上回る処理速度やセキュリティ機能を持ち、NFTやDeFiなど分野での需要が拡大する可能性があります。
本記事は、仮想通貨シンボル(XYM)の特徴から将来性まで徹底解説します。
また、シンボルの購入方法についても詳しく紹介しますので、参考にしてください。
- シンボルはネムのアップデートから派生した仮想通貨
- シンボルは2つの機能を備えたハイブリッドチェーンを採用している
- NFTやDeFiの需要拡大によるカカウ上昇が期待される
- 保有するだけで仮想通貨が獲得できる「ハーベスト」機能がある
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目次
仮想通貨シンボル(XYM)とは
シンボル(Symbol)は、ネム(NEM)ブロックチェーンのアップデートによって生まれたブロックチェーンです。
当初は「カタパルト」とも呼ばれていましたが、2021年3月の正式なローンチの際に「シンボル」というプロジェクト名に変更されました。
シンボルはシンボルブロックチェーンを用いたプラットフォームの名称であり、基軸通貨としてジム(XYM)トークンが使用されます。
ユーザーは、ジム(XYM)トークンを用いてシンボルプラットフォーム上で取引手数料の支払いやハーベスト、アセットの発行などの機能を利用できます。
シンボルは企業や公的行政機関に特化した開発が進められており、処理速度や実用性の向上などネムを上回る性能が期待されています。
上述の通り、正式にはシンボルがプラットフォーム名、ジム(XYM)がトークン名を指します。
本記事では初心者の方でも理解しやすいよう「シンボルブロックチェーンおよびジム」を指してシンボルと呼称します。
仮想通貨シンボル(XYM)が持つ特徴
ここでは、仮想通貨シンボルが持つ特徴を紹介しますので、参考にしてください。
ネム(XEM)から派生したブロックチェーン
シンボルは、ネムブロックチェーンから派生した新しいブロックチェーンです。
シンボルブロックチェーンでは、ネムの機能を引き継ぎ、セキュリティや処理速度、柔軟性の改善が期待されています。
シンボルがローンチ後も、ネムの開発は引き続き進められています。
仮想通貨シンボルとネムの違い
シンボルは、ネムに比べセキュリティや処理速度などが優れています。
ただし、シンボルはネムと共通する要素を持っており、両方の把握することが重要です。
シンボルの購入を検討している方は、ネムの動向をチェックすることで、シンボルの価値や市場状況が把握できます。
ネムとシンボルの特徴の違いを以下の表にまとめました。
プラットフォームの名称 | NEM NIS1 | Symbol |
---|---|---|
ネィティブトークン | XEM | XYM |
ブロックチェーンの種類 | バブリック | ハイブリッド |
コンセンサスアルゴリズム | Pol | Pos+ |
役割 | 開発者向け | 企業や公的機関向け |
2つの機能を備えたハイブリットチェーン
シンボルは2つの機能を備えたハイブリットチェーンです。
- プライベートチェーン:特定の参加者で管理され、高いプライバシーとセキュリティを実現する
- パブリックチェーン:誰でも参加でき、完全な透明性と分散化を実現する
ハイブリッドチェーンは2つの機能の利点を組み合わせたチェーンであり、プライバシーやセキュリティを高めながら柔軟性を維持できます。
また、他のブロックチェーンとの互換性があり、イーサリアムやビットコインとの連携が可能です。
コンセンサスアルゴリズムに「PoS+」を採用
シンボルの特徴は、コンセンサスアルゴリズムに「PoS+」を採用していることです。
参加者は仮想通貨の保有量に応じてブロックの生成権が与えられます。
保有量が多い参加者ほど、ブロックを生成する確率が高くなります。
従来の「PoS」の仕組みでは、ブロックの生成権が一部の富裕層に偏るなどの課題が存在し、この課題を解決するために「PoS+」が採用されました。
「PoS+」は、通貨の保有量だけでなく参加者の貢献度や活動履歴なども考慮されて、ブロックの生成権が公平に分配される仕組みです。
「PoS+」の導入により、広範な参加者が積極的にプラットフォームに参加し、運営に貢献できる環境が期待されます。
トランザクションの処理が速い
シンボルの特徴の一つは、高速なトランザクションです。
処理速度が速いことには、データ送信の遅延や手数料高騰などの「スケーラビリティ問題」が生じにくくなる利点があります。
これにより、シンボルは効率的な決済手段として有効活用できることが期待されています。
下記の表はは、シンボル(XYM)、ネム(NEM)、ビットコイン(BTC)のトランザクション処理速度を比較したものです。
通貨 | 処理時間 |
---|---|
シンボル(XYM) | 約30秒 |
ネム(NEM) | 約1分 |
ビットコイン(BTC) | 約10分 |
上記の表からわかるように、シンボルは他の仮想通貨に比べて高速なトランザクション処理ができます。
セキュリティが高い「マルチシグ」機能を導入している
シンボルの特徴の一つは、高いセキュリティを実現する「マルチシグ」機能です。
マルチシグによる取引では、3人の関係者が関与する場合、取引に対して2人以上の署名が必要です。
これにより不正行為や誤った行動などを抑止でき、個人や組織は自身の資産や取引に対して高いセキュリティと信頼性を担保できます。
またシンボルには、特定のアカウントのみ取引したり、ブロックしたりできる「アカウント制限」というセキュリティ機能があるため、重要な取引や資産管理に適しています。
シンボルの「マルチシグ機能」と「アカウンティング制限機能」により、ユーザーはより安全で信頼性の高い取引環境を実現できます。
トークン発行機能が組み込まれている
シンボルの特徴の一つは、トークンの発行機能「モザイク」が組み込まれていることです。
「モザイク」により、個人や企業が目的に応じて独自トークンを発行できます。
トークンの供給量や所有権の制限などの細かなカスタマイズが可能です。
シンボルのトークン発行機能は、柔軟な経済システムの構築や新たなビジネスモデルの創造といった幅広い用途を秘めています。
保有するだけで報酬として仮想通貨が獲得できる
シンボルには、ユーザーがジム(XYM)を保有するだけで報酬を獲得できる「ハーベスト」機能があります。
報酬を得るためには、最低で10,000(XYM)以上の仮想通貨の保有することが条件です。
必要保有量を満たしたユーザーは、初期設定なしで取引承認作業による報酬を得られます。
ユーザーはシンボルのトークンを保有するだけで取引承認作業によりネットワークの維持に貢献するとともに、ハーベストによる報酬を獲得できるのです。
仮想通貨シンボル(XYM)の価格チャート推移
ここでは、仮想通貨シンボルの価格推移を紹介しますので、参考にしてください。
これまでの価格推移
上記のチャートは、仮想通貨シンボルが上場した2021年3月から2023年1月までの価格推移です。
上場してから投資家からの期待が高まり、価格が急激に上昇し70円台に達しました。
その後は下落傾向になり、2021年6月から10月まで10円台を推移。
下落した要因は、中国政府が仮想通貨業界への規制を強化を受けたことが大きいとされています。
2021年10月には、国内取引所「GMOコイン」に上場し、11月には海外取引所「Bybit」にも上場しました。
また同年10月に起業家・投資家で知られる与沢翼氏が約10億円分のシンボルを保有していることをツイートで公表。
与沢翼氏はシンボルに対して早い段階から注目をしており、価格が上がらなくても保有し続ける意向を示しています。
Symbolの優位性は愛されている事それだけ。でもそれこそ実はセンターピンでDefiの世界戦に入っていく必要はない。皆一人一人やれる事あって黒船にゴマする必要はない。日本起点で海外動かせるかの試みです。10億入ってて溶けても持ってるから自分の売りは心配しないで下さい。https://t.co/5YUbPoR8am
— 与沢 翼 – YOZAWA TSUBASA (@tsubasa_yozawa) October 19, 2021
2022年以降は仮想通貨市場全体が低迷し、シンボルの価格も下落傾向を示しています。
現在の価格推移
上記のチャートは、2023年1月から5月までのシンボルの価格推移です。
2023年も仮想通貨市場全体が低迷しており、シンボルの価格に大きな変動はありませんでした。
- アメリカ政府の金融緩和引き締め
- ロシアとウクライナの戦争
- テラUSDの大暴落
シンボルは高速な処理速度やさまざまな特徴を持つことから注目を浴びています。
将来的には幅広い分野での活用が期待されており、価格が上昇する可能性があります。
仮想通貨シンボル(XYM)の将来性と値上がりするポイント
ここでは、仮想通貨シンボルの将来性と値上がりするポイントを紹介しますので、参考にしてください。
複数の大手取引所で上場する
仮想通貨シンボルが値上がりするポイントとして、複数の大手取引所での上場が挙げられます。
現在、既にいくつかの国内取引所でシンボルが取り扱われていますが、今後さらに多くの取引所での上場が期待されます。
大手取引所での上場はシンボルの知名度や認知度の向上に繋がり、投資家からの注目を集めるきっかけとなります。
また、上場する取引所が増えることでユーザーによる取引が活性化し、流動性が高まることで価格上昇につながります。
シンボルユースケースの需要拡大
シンボルブロックチェーンが提供する機能やユースケースはさまざまな分野で実用化の見込みがあり、需要拡大の可能性を秘めています。
- トークンの発行・管理
- スマートコントラクトの実行
- アプリケーションの構築
- 追跡記録を残す
実際にシンボルブロックチェーンを導入した事例は既に存在しており、シンボルの機能や有用性を示しています。
- NFTマーケットプライス
- ホテル建設のインフラ管理
- 農業における実証実験
シンボルブロックチェーンの活用が拡大すれば、需要の増加や流動性の向上による価格上昇が期待できます。
コミュニティの活発さ
仮想通貨シンボルの将来性として、コミュニティの活発さが挙げられます。
コミュニティの活発さは、プロジェクトの成長や発展に大きな影響を与えるからです。
例えば、熱心なコミュニティメンバーは、SNSを通じてシンボルの利点や魅力を積極的に共有し、普及を促進します。
活気のあるコミュニティによりシンボルの認知度や信頼性が向上し、PolkadotやFilecoinのようにバズやトレンドへと繋がった例は少なくありません。
シンボルのコミュニティ情報は、公式サイトやTwitterで確認できます。
NFT市場拡大による需要が増える
NFT市場の拡大は、仮想通貨シンボルの需要増加を引き起こす可能性があります。
その理由は、シンボルブロックチェーンがNFTの発行に対応しており、シンボルを活用したNFT関連のサービスが広がっているからです。
株式会社NFTDriveはSymbolブロックチェーンによるNFT生成ツールやNFT専用ウォレットを提供し、デジタルデータの保存先として活用の可能性が広げています。
2022年8月には日本最大級のNFTマーケットプレイス「HEXA」でSymbol XYMでの決済に対応しました。
NFT市場が拡大することで上記のようなシンボルの技術利用が増えると予想され、結果としてシンボルの需要増加に期待できます。
株式会社NFTDriveが「ブロックチェーンSymbol」をデジタルデータの保存先として活用!! https://t.co/JZhpXS0owI @PRTIMES_JPより #Symbol #NFT #NFTDrive #ブロックチェーン
— 株式会社NFTDrive公式 (@nftdrive_jp) April 16, 2023
NFT市場は急速に成長し、NFTの取引や発行が頻繁に行われるようになると、利用者が増加する可能性があります。
DeFi分野に参入する可能性がある
仮想通貨シンボルは、DeFi分野への参入が期待されます。
シンボルは高速な処理能力と優れた決済手段を備えており、DeFi分野においても活用が進んでいます。
既にシンボルは「Fantom Foundation」と業務提携を行っており、「Fantom」やその他のプロジェクトなどとの連携が強化される可能性があります。
DeFiはまだ新しい分野ですが、普及が進むことでシンボルがDefi関連銘柄として注目を集めることが期待されます。
仮想通貨シンボル(XYM)の買い方
ここでは、仮想通貨シンボルの買い方について紹介していきます。
現在、仮想通貨シンボルは国内取引所で購入可能ですが、シンボル以外にも幅広い種類の仮想通貨を購入したい方は海外取引所を利用するのが一般的です。
仮想通貨初心者でも利用しやすいと人気なのが、海外取引所のBybit(バイビット)です。
- 完全日本語対応
- 取扱銘柄数が300種類以上
- 日本人ユーザーが多い
- 高い流動性
- セキュリティが強固
海外取引所でシンボルを購入するには、元手になる通貨を入金しなければなりません。
国内取引所で仮想通貨を購入してください。
送金の際は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など価格が安定した通貨を選択するのがおすすめです。
Bybitにログインして「仮想通貨一覧」を開きます。
仮想通貨一覧から入金する通貨の右側にある「入金」をクリック。
画像のような「QRコード」と「アドレス」が表示されるため、コピーしてください。
国内取引所から仮想通貨を送金する際は、先ほどのコピーしたアドレスを貼り付けて送金処理します。
Bybitで着金が確認できれば完了です。
送金した仮想通貨を売却してから、テザー(USDT)を購入します。
現物取引で「XYM/USDT」を検索してください。
購入数量を入力して「XYMを買う」をクリックすれば完了です。
仮想通貨シンボル(XYM)のよくある質問
ここでは、仮想通貨シンボルのよくある質問を紹介しますので、参考にしてください。
仮想通貨シンボルの発行枚数は?
仮想通貨シンボルの総発行枚数は、8,999,999,999枚です。
2023年5月時点では5,700,000,000枚が市場に供給されています。
仮想通貨シンボルにはどのような使い道がありますか?
仮想通貨シンボルの使い道を簡単にまとめると、下記の通りです。
- 送金と決済
- トークン発行
- ハーベスト報酬
- デジタル資産の管理
仮想通貨シンボルの柔軟性と多様の機能により、さまざまな分野で活用される可能性があります。
シンボルの最新情報を確認する方法は?
仮想通貨シンボルの最新情報を確認するためには、信頼性の高い情報源を利用するのが重要です。
信頼できる一次情報を中心に複数の情報源を参照し、複合的に投資判断を行うのが賢明です。
仮想通貨シンボル(XYM)まとめ
- シンボルはネムのアップデートから派生した仮想通貨
- シンボルは2つの機能を備えたハイブリッドチェーン
- NFTやDeFiの需要拡大が期待されている
- 保有するだけで仮想通貨が獲得できる「ハーベスト」機能がある
\Bybit公式サイトはこちら/
シンボルは、ネムのアップデートによって生まれた仮想通貨であり、ハイブリッドチェーンを持つ特徴があります。
「パブリックチェーン」と「プライベートチェーン」の2つの機能を組み合わせ、高速な処理速度と強力なセキュリティ機能を提供しています。
NFTやDeFiなどの分野で活用されており、今後もさらなる需要の拡大が期待されています。
シンボルは国内取引所でも購入可能でき、日本人の間でも人気のある仮想通貨です。
ただ、より幅広い仮想通貨を取引したい場合には、海外取引所の登録を検討することをおすすめします。
シンボルを購入したい人は、先ほど紹介した購入手順を参考にして、取引を始めてみてはいかがでしょうか。
大学卒業後に米国株取引を始める。FX、先物、CFDを経験し、2017年のビットコインの高騰を見て仮想通貨取引に参入。主に仮想通貨FXで大きな収益を得ている。長年の経験から投資・金融に関する情報を発信。現在は、Fact of Moneyの運営責任者として記事の執筆・検収を行う。