世界で最も歴史のある仮想通貨取引所として知られる「BTCC」に、新規通貨が上場したことが話題となっています。
BTCCはイギリスに本社を置き、運営開始から現在までの11年間で無事故という高い安全性を誇ります。
2021年からは日本向けのサービスにも力を入れており、サイトやアプリの日本語化を進めたことで日本人トレーダーが利用しやすい環境が整っています。
この記事ではBTCCに新規上場した「ファントークン」と「トークン化先物」について分かりやすく解説していきます。
- 6種類のファントークンと7種類のトークン化先物が新規上場
- ファントークンはファンとチームの距離を縮め、特典やクラブの意思決定に関われる
- トークン化先物は従来のアカウントからUSDTで株式・コモディティトークンを取引できる
- サイト・アプリどちらでもリアル・デモ取引ができる
- 2022年12月、現在150倍のシームレスなレバレッジ取引に対応
目次
BTCCに新規通貨が上場
2022年11月21日に開催されたサッカーのワールドカップに注目が集まる中、スポーツチームが発行する仮想通貨「ファントークン」が人気です。
そんな中、BTCCに6種類のファントークンが新規上場しました。
- CHZ(チリーズ)
- PSG(パリ・サンジェルマン)
- CITY(マンチェスター・シティ)
- JUV(ユヴェントス)
- POR(サッカーポルトガル代表)
- ATM(アトレティコ・マドリード)
また、USDT建てで株式・コモディティのレバレッジ取引ができるトークン化先物も計7銘柄上場しています。
- GOLDUSDT(ゴールド)
- SILVERUSDT(シルバー)
- AAPLUSDT(アップル)
- TSLAUSDT(テスラ)
- METAUSDT(メタ)
- MSFTUSDT(マイクロソフト)
- TSMUSDT(台湾積体電路製造)
ファントークンとは?
ファントークンは主にスポーツチームなどが発行した仮想通貨で、ファンとの交流を強化することを目的としています。
トークンの保有者には限定コンテンツへのアクセスやプロモーション、クラブの意思決定に対する投票権といった特典が与えられます。
ワールドカップなどのイベントに際して、ファントークンへの注目が高まる傾向があります。
出場国のファントークンは価格が30倍以上に跳ね上がった事例もあり、試合の勝敗によってさらに価格は変動します。
現在ファントークンはサッカーに留まらず、バスケットボールやアメリカンフットボール、eスポーツなどでも取り入れられています。
ファントークンのメリット
ファントークンのメリットは以下のとおりです。
- デジタル通貨の役割を果たす
- サポーターとチームの距離を縮める
- 特典やクラブの意思決定に関われる
ファントークンを保有することは、クラブとサポーターの双方にメリットがあります。
クラブはデジタル通貨であるファントークンを販売することで活動資金を調達でき、サポーターはトークンの売買により差益を得ることが可能です。
またクラブはファントークンによりサポーターとの結びつきを強め、安定した運営が可能となります。
サポーターはトークンを保有することで、前述したようなさまざまな特典を得ることができ、クラブをさらに身近に感じられます。
ファントークンのデメリット
ファントークンのデメリットは以下のとおりです。
- 仮想通貨に馴染みのない層に敬遠されやすい
- 価格の変動リスクがある
ファントークンはデジタル通貨であるが故のデメリットも存在します。
ハッキング事件などの報道で仮想通貨に不信感を抱いているサポーターは少なからず存在し、チームに対してネガティブな印象を抱く可能性があります。
またファントークンは価格の変動リスクも存在するため、クラブの成績が低迷するとトークンの価格が下落しファン離れやクラブの活動面に影響が出ることが考えられます。
ファントークンの取引方法
今回上場した6つのトークンは、BTCCのWEBサイトもしくはアプリで取引が可能です。
サイト・アプリどちらでもリアル・デモ取引ができ、無期限先物取引では50倍のレバレッジに対応しています。
WEBサイトでの取引方法
BTCCにアクセスし、画面上部中央にある「マーケット」をクリックします。
取引メニューの中から「USDT契約」を選択します。
画面が切り替わるので「無期限」をクリックし、目的のトークンの「取引」ボタンをクリックします。
アプリの取引方法
BTCCアプリを開き、画面下の「マーケット」を選択します。
画面が切り替わったら上部中央にある「USDT先物」をタップ。
「ファントークン」を選択し、表示される銘柄リストから目的のトークンを選択します。
上記は2022年12月8日時点の操作方法です。
ファントークン一覧
BTCCで新たに上場した6種類のファントークンの詳細は以下のとおりです。
トークン名 | 取引時間 | レバレッジ | 単位 | 最低取引数 | ロスカット水準 |
---|---|---|---|---|---|
CHZ | 24時間 | 50倍 | 0.0001 | 100 | 30% |
PSG | 10 | ||||
CITY | 10 | ||||
JUV | 10 | ||||
POR | 10 | ||||
ATM | 10 |
CHZ(チリーズ)
マルタに本社を置くブロックチェーン・フィンテック会社「Chiliz」が作成した、スポーツとエンターテイメントに特化した仮想通貨。
Chiliz Excahngeというファントークン専用の取引所を中心に利用シーンの増加が予想されています。
PSG(パリ・サンジェルマン)
フランスのパリに本拠地を置く、リーグ・アンに所属する名門サッカークラブ「パリ・サンジェルマンFC」が作成したトークン。
メッシ選手が移籍する際に移籍金の一部をPSGで受け取ったことも有名です。
CITY(マンチェスターシティ)
イギリスのマンチェスターに本拠地を置く、イングランド・プレミアリーグに所属するサッカークラブ「マンチェスターシティ」のトークン。
2021年3月にリリースされて以降、試合結果とともに上げ下げをしてきました。
JUV(ユヴェントス)
イタリア・トリノに本拠地を置く、セリエAに所属するサッカークラブ「ユヴェントスFC」のファントークン。
ユベントスはセリアAのビッグ3に数えられています。
POR(ポルトガル代表)
サッカーのポルトガル共和国代表チームが発行するファントークン。
ワールドカップやEUROなどの国際大会の常連国でもある強豪国。
世界屈指のタレント、クリスティアーノ・ロナウドの母国としても知られています。
ATM(アトレティコ・マドリード)
スペイン・マドリードに本拠地を置く、リーガ・エスパニョーラに所属するサッカークラブ「FCアトレティコ・マドリード」のファントークン。
ディエゴ・シメオネ監督の就任により、ワールドクラスの強豪クラブとして地位を確立しています。
トークン化先物とは?
トークン化先物はBTCCが独自に開発した商品で、「トークン化株式先物」と「トークン化コモディティ先物」の2種類があります。
トークン化先物は仮想通貨先物と似ていますが、下記の点で異なります。
- 取引時間:仮想通貨先物は24時間365日取引可能ですが、トークン化先物取引は取引時間に制限がある
- 価格:BTCCトークン化先物の価格は、取引されるプロダクトの市場価格と1:1 の比率で固定されている
- レバレッジ:トークン化株式は1倍~50倍、トークン化コモディティは1倍~150倍で取引可能
- トークンの発行:BTCCのトークンは、市場には流通せず、先物取引サービスのみの使用となる
トークン化先物の登場により、BTCCのアカウントひとつで仮想通貨・株式とコモディティの分散投資を簡単に行うことができるようになりました。
トークン化株式・コモディティ先物のメリット
トークン化先物のメリットは以下のとおりです。
- 複雑な株式・先物の口座開設の必要がない
- USDTで取引可能
- 最大150倍のレバレッジ取引ができる
BTCCのトークン化先物のメリットはUSDTで取引が可能という点にあります。
従来の株式先物取引は口座開設までのステップが複雑で難しく、敬遠される傾向にありました。
しかしBTCCユーザーであれば、新たに口座開設する必要はなくUSDTを利用して株式や商品のロング・ショート取引を行うことが可能です。
また、最大150倍のレバレッジをかけて取引できる点も大きなメリットといえます。
リスク許容範囲内で高いレバレッジをかけて取引すれば、限られた資金からでも大きな利益を生み出すことが可能です。
トークン化株式・コモディティ先物のデメリット
トークン化先物のデメリットは以下のとおりです。
- 取引時間が限られている
取引時間が限られてしまうことはトークン化先物を取引する際のデメリットとなり得ます。
例えば仮想通貨先物取引を行う場合は24時間365日取引が可能ですが、トークン化先物取引は対応する商品と同じ時間帯でないと取引ができません。
商品ごとに取引できる時間帯が異なるため、保有しているトークンが多いほど取引が複雑化してきます。
取引するタイミングを見逃してしまうことでチャンスを逃したり、損失の拡大にも繋がりかねないため注意が必要です。
トークン化先物の取引方法
今回上場したトークン化先物は7種類あり、BTCCのウェブサイトやアプリで取引できます。
それぞれリアル・デモ取引ができ、無期限先物で50-150倍のレバレッジに対応しています。
WEBサイトの取引方法
BTCCサイトにアクセスし、画面上部中央にある「マーケット」をクリックします。
取引メニューの中から「USDT契約」を選択します。
画面が切り替わるので「無期限」をクリックし、目的のトークンの「取引」ボタンをクリックします。
以下のURLからもアクセスが可能です。
アプリの取引方法
BTCCアプリを開き、画面下の「マーケット」を選択します。
画面が切り替わったら上部中央にある「USDT先物」をクリック。
「トークン化株式・コモディティ」を選択し銘柄のリストから目的のペアを選択します。
トークン化先物一覧
トークン化先物の一覧は以下のとおりです。
商品名 | 取引時間(夏時間) | 取引時間(冬時間) | レバレッジ | 単位 | 最低取引数 | ロスカット水準 |
---|---|---|---|---|---|---|
GOLDUSDT | 月曜8:00~ 土曜6:45~休憩時間 毎日7:00~8:00 |
月曜7:00~ 土曜5:45~休憩時間 毎日6:00~7:00 |
150倍 | 0.01 | 1 | 30% |
SILVERUSDT | 150倍 | 0.001 | 100 | |||
AAPLUSDT | 月曜から金曜 23:30~翌6:00 |
月曜から金曜 22:30~翌5:00 |
50倍 | 0.01 | 1 | |
TSLAUSDT | 50倍 | 0.01 | 1 | |||
METAUSDT | 50倍 | 0.01 | 1 | |||
MSFTUSDT | 50倍 | 0.01 | 1 | |||
TSMUSDT | 50倍 | 0.01 | 1 |
各トークン化先物名
GOLDUSDT無期限(ゴールド)
国際的な金価格と1:1 の比率で固定し、USDT でゴールドをロングまたはショートで取引することができます。最大レバレッジは 150 倍です。
SILVERUSDT無期限(シルバー)
国際的な銀価格と1:1 の比率で固定し、USDTでシルバーのロングまたはショートで取引することができます。最大レバレッジは 150 倍です。
AAPLUSDT無期限(アップル)
Appleの株価と1:1の比率で固定し、USDT でAAPLをロングまたはショートで取引することができます。最大レバレッジは 50 倍です。
TSLAUSDT無期限(テスラ)
Tesla の株価と1:1の比率で固定し、USDT で TSLA をロングまたはショートで取引することができます。最大レバレッジは 50 倍です。
METAUSDT無期限(メタ)
META の株価と1:1の比率で固定し、USDT で META をロングまたはショートで取引することができます。最大レバレッジは 50 倍です。
MSFTUSDT無期限(マイクロソフト)
Microsoft の株価と1:1の比率で固定し、USDT で MSFT をロングまたはショートで取引することができます。最大レバレッジは 50 倍です
TSMUSDT無期限(台湾セミコンダクター)
TSMC.US の株価に1:1の比率で固定し、USDT で TSMC.US をロングまたはショートで取引することができます。最大レバレッジは 50 倍です。
おすすめの投資方法
BTCCでファントークンやトークン化先物を取引する際は、以下の点を意識するのがおすすめです。
- 分散投資でリスク低減を図る
- レバレッジは許容範囲内に抑える
分散投資でリスク低減を図る
分散投資とは、投資対象を複数持つことで価格変動のリスクを低減させるという投資手法です。
もし1つの投資対象にすべての資金を集中させた場合、運用成績は投資対象の相場に大きく依存します。
しかし異なる性質を持つ対象に分散投資することで、リスクを抑えながら安定的に運用できるようになります。
BTCCでは、一つのアカウントで複数の性質を持つ投資対象への分散投資が可能なのです。
レバレッジは許容範囲内に抑える
ハイレバレッジでの取引は少ない資金で高い利益を狙える一方で、リスクも高く損失の金額も大きくなる恐れがあります。
BTCCでは資本金を超える追加証拠金が発生しない「ゼロカットシステム」を採用しているため、借金を背負うリスクはありません。
とはいえ、取引の際はあくまでも自分の許容範囲内のレバレッジに抑えて取引することをおすすめします。
12月上旬にアップデートされたアプリバージョン6.7.0では、レバレッジを1-150倍まで柔軟に設定可能となっています。
BTCCの口座開設方法
BTCCの口座開設はとても簡単で、本人確認を含めても3分あれば完了すると定評があります。
かねてよりBTCCはアプリの開発に力を入れているためWEB版に比べて更に使いやすく、カメラが必要な本人確認もスムーズに行なえます。
BTCCの口座開設はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
BTCCの新規通貨|まとめ
- 6種類のファントークンと7種類のトークン化先物が新規上場
- ファントークンはファンとチームの距離を縮め、特典やクラブの意思決定に関われる
- トークン化先物は複雑な口座開設は必要なくUSDTで取引可能
- サイト・アプリどちらでもリアル・デモ取引ができる
- 1倍から150倍のシームレスなレバレッジ取引に対応予定
BTCCは設立から11年もの間、ハッキングなどによるセキュリティ事故を一度も発生させておらず、高い安全性により世界中の投資家に支持されています。
4年に一度のサッカーの祭典が今年開幕を迎え、世界中が大いに盛り上がりを見せるなかファントークンにも期待が集まってくることが予想できます。
この機会にBTCCの新規通貨を購入してみてはいかがでしょうか。
大学卒業後に米国株取引を始める。FX、先物、CFDを経験し、2017年のビットコインの高騰を見て仮想通貨取引に参入。主に仮想通貨FXで大きな収益を得ている。長年の経験から投資・金融に関する情報を発信。現在は、Fact of Moneyの運営責任者として記事の執筆・検収を行う。