ビットコイン(BTC)と株式市場の相関性は、2021年に入って変わりつつある

仮想通貨ニュース

今日の仮想通貨ニュースをざっくりいうと
  • ビットコインは株式市場と相関性のないヘッジ資産として期待されてきた
  • 実際は2018-2020年にかけてS&P500との相関を示し、2020年にピークを迎えている
  • 2021年に入ってからは相関が乖離しつつあり、逆相関を形成しているシーンもある

ビットコインは株価との相関から脱しつつある?

2021年5月10日週、米国のインフレ率の上昇を受けて株価が下落し、ビットコインも同様に価格を下げています。

しかし、この値動きだけで「ビットコインがインフレに対するヘッジである」という説を否定するのは時期尚早です。

ベテランのマーケットウォッチャーは「判断材料の1つにすぎない現象だ」として、ひとつのイベントから結論を導くことに警告を発しています。

とはいえ、今回の値動きは以下のような疑問を生じさせます。

ビットコインのヘッジ資産的な特性から、いずれは伝統的な金融資産との相関関係から抜け出すのか?
それとも、他の投機的資産と同様に、市場の混乱に際して投げ売りされてしまうのか?

この疑問を、専門家のレポートから探っていきましょう。

Decrypt社がS&P500とBTCの相関性を分析

Decrypt社は、最大かつ最も広くフォローされている株価指数であるS&P500指数(米国の証券取引所に上場している時価総額の大きい500社を追跡する指数)を使用して、ビットコインと株式市場との相関性を算出しています。

相関を測る最も簡単な方法の一つは、株式市場が一方的に乱高下したときのビットコインの反応を計測することです。

過去3年間で、S&P500は少なくとも10%以上の下落を3回経験しています。

  1. 2018年1月から3月までの10%の落ち込み
  2. 2018年9月から12月までの17.3%の落ち込み
  3. 【最大】2020年2月から3月までの31.7%の大暴落

上記の株安において、ビットコインはどう推移していたのでしょうか。

その結果、はるかに極端な軌道ではあるものの、毎回似たような動きをしていたことがわかりました。

S&P500が最大の損失を出した3つの期間において、ビットコインはそれぞれ31.5%、51.6%、47.2%の暴落を経験しています。

この最後の下落は、現在「2020年のブラックサタデー」として知られ、COVID-19によるロックダウンが広く行われるようになった歴史的な暴落の後に起こりました。

これらの暴落は、測定期間中の暗号通貨市場全体で最大のものです。

つまり、過去3年間のビットコインの3大暴落は株式市場の3大暴落と一致しています。

下落トレンド中、ビットコインは株価の先行指標として機能している

ビットコインはS&P500が動き出す数時間前、時には数日前に下降を始めています。

つまり、BTCが株式市場の先行指標のような存在となっています。

これは、ビットコイン市場のボラティリティが高まっていることと、市場が一方的に揺れ動いたときに、暗号トレーダーがストップロスやテイクプロフィットオーダー(カスケードを引き起こす可能性のある売買の自動指示)を多用していることが原因と考えられます。

上昇トレンド中も弱い相関が認められた

暴落時の価格変動には相関性がありましたが、好調な時はどうでしょうか。

過去3年間のビットコインの上昇と株式市場の上昇には、わずかながら相関関係があるようです。

これは、過去3年間の全体的な上昇傾向に加えて、時間の経過とともにさらに接近していることを示しています。

VanEck社のデータによると、過去3年間でビットコインは、2018年にS&P500と正の相関があったのが(0.04)、2019年には負の相関があり(-0.09)、2020年にはようやく正の相関に戻った(0.22)とのこと。

相関係数は通常、-1から1の間の数値で示され、-1に近いほど負の相関が強く(2つの変数が反対方向に動く傾向がある)、1に近いほど正の相関が強い(2つの変数が同じ方向に動く傾向がある)ことを意味します。

2020年は、ビットコインとS&P500の相関性がこれまでで最も高い年でした。

結論、ビットコインは株式市場とおおむね正の相関関係にあると言えますが、それほど高い相関関係ではありません。

実際、ビットコインは、安全資産である金との相関性が高いことで知られています。

例外もあるが、基本的に正の相関がある

しかし、ビットコインとS&P500は常に連動して動くわけではありません。

ビットコインは過去3年間に何度も急激な強気の動きをしていますが、S&P 500はほぼ横ばいか、あるいは下落しています。

顕著な例としては、2019年4月から5月にかけて、ビットコインが1カ月で69%の上昇を記録したのに対し、S&P 500はその月に7%下落しました。

これは、Fidelity Investmentsが暗号通貨取引プラットフォームを発表し、大手暗号通貨取引所のBinanceが4,000万ドルのハッキングを受けた時期でした。

このような例外的な例はさておき、大まかな傾向として、ビットコインとS&P 500の相関関係は過去3年間でわずかに上昇しています。

この理由を明確に説明することはできませんが、有力な理由の1つは、個人投資家や機関投資家によるビットコインの普及が進んでいることが挙げられます。

こうした大口トレーダーの多くは株式市場と暗号市場の両方にポジションを持っています。

全体として、2018年から2020年にかけて、ビットコインとS&P500は弱い相関関係にありました。

2021年に入り、相関性が弱まっている?

これまで見てきたとおり、ビットコインは株式市場と(弱いながらも)明確な相関関係を示してきました。

しかし、この流れは2020年末に低下しており、2021年の年初には相関関係が0.2を下回っています。

今年に入ってからは、米国経済がパンデミックから立ち直るにつれて、ビットコインもS&P500も強い上昇傾向にあり、この6週間でどちらも過去最高を記録しました。

しかし、BTCの価値が年初から2倍になったのに対し、S&P500指数は同期間に8.5%しか向上していません。

この間、2つの市場は同期しない動きをしており、ビットコインは何度も突然の上方向へのバーンを経験していますが、S&P500はほとんど動いていません。

一方、ビットコインも突然の下降ショックに見舞われており、特にイーロン・マスク氏が今週、テスラがビットコインの受け入れを停止するとツイートした後が顕著です。

その結果、両市場の実現相関関係は2020年12月から下降傾向にあり、2021年3月にはゼロを下回り、再びマイナスになりました。

0を下回ったのは、2020年1月以来です。

これは、ビットコインが株式市場から徐々に切り離され、代わりに株式市場と逆相関を形成している可能性を示していると考えられます(株式が一方向に動くと、ビットコインは逆方向に動く)。

これが検証されるためには、ビットコインは今後数ヶ月の間にS&P500から離れていく動きを続ける必要があでしょう。

株価のような伝統的な投資資産との相関が弱まり、独自の価格変動が増えてきてるぜ!というお話。

監修者リップルちゃん

「BTCってヘッジ資産としてどうなの?」という疑問に対し、2021年の推移は見るとアリ寄りっぽいね、というレポートでした。

監修者リップルちゃん

投資対象としての仮想通貨の特異性が、市場の成熟に伴って前面に出ているタイミング、という感じでしょうか。

監修者リップルちゃん

ETFが始まれば大口の参入がさらに加速するでしょう。

監修者リップルちゃん

今後の相関性がどうなるかについては私レベルでは始まってみないとわからないとうのが正直なところです。

監修者リップルちゃん

それってつまり楽しみってことです。

監修者リップルちゃん

Bybit

\Bybit公式サイトはこちら/

記事監修者紹介
仮想通貨トレーダーリップルちゃん @Ripple_chandayo
リップルの情報を発信する仮想通貨系インフルエンサー。
Twitterを中心に2000名以上のフォロワーを持つ。
仮想通貨・FX投資で累計4桁万円の利益を出した経験をもとに、2019年4月より本サイト仮想通貨記事の監修を務める。

参照記事 Is Bitcoin Price Correlated to the Stock Market?