【初心者】電債 (でんさい)とは?ファクタリングとの違い・利用方法などをかんたん解説!

電債(でんさい)ファクタリング

電債(でんさい)とファクタリングって、どう違うの?

でんさいはまだ普及が進んでいないこともあり、どんなサービスかわからない人がたくさんいます。

でんさいもファクタリングも支払期日の前に売掛債権を資金化できるため、同じサービスだと思う人も。

ですが、よくわからないまま選んでしまうと、後で悔やむことになるかもしれません。

そんなことにならないよう、このページでは「でんさいとは?」「ファクタリングの違って?」などを解説します!

初心者の方にもわかるよう、基本的な内容や、メリット・デメリットについてもわかりやすくお伝えするので、ぜひご覧くださいね!

電債(でんさい)ファクタリングの概要
  • でんさいとは、でんさいネットで扱っている電子債権のこと
  • でんさいは手形や売掛債権よりも手間暇がかかりづらく、トラブルも少なめ
  • でんさいとファクタリングの違いは、でんさいネットへの登録など3点ある
  • でんさいの利用方法におけるポイントは、債権の異動が発生した際、金融機関に手続きが必要なこと
  • でんさいの主な使い方は、でんさいファクタリング・譲渡・割引の3種類
  • 利用機会が少なく、導入負担が大きめなことなどがでんさいのデメリット

電債(でんさい)とは

電 債 (でんさい)ファクタリング_基礎知識のイメージ画像

電債(でんさい)とは何かがサッパリわからない…

そんな方のため、でんさいの基礎知識や手形・売掛債権との違いについて、わかりやすく解説していきますね!

電債(でんさい)とは、手形・売掛債権などを電子化したもの

でんさいとは、でんさいネットが扱う電子化された金銭債権です。

でんさいネットとは、全国銀行協会の電子債権記録機関のこと。

電子債権の記録は、主務大臣から許された会社のみが行えます。

でんさいは、中小企業の資金繰りを改善するため、2008年12月から開始されました。

でんさいは記録原簿と呼ばれるデータ管理簿に、電子債権の発生や譲渡を記録することで有効に。

このように電子データやりとりできる債権が、でんさいです!

電債(でんさい)と手形の違い

でんさいと手形の主な違いは以下となります。

でんさいと手形の主な違い

項目 でんさい 手形
管理コスト 少なめ 高め
紛失・盗難リスク 少なめ 高め
債権の分割 可能 不可

*表は端末に応じてスクロールできます。

なお、上記の表はでんさいと手形の相対評価です。

このようにでんさいは手形よりも使い勝手が良いところがメリットと言えるでしょう!

電債(でんさい)と売掛債権の違い

でんさいと売掛債権には、以下のような違いがあります!

電債(でんさい)と売掛債権の違い

項目 でんさい 売掛債権
架空譲渡のリスク なし あり
二重譲渡のリスク なし あり
債権譲渡通知の必要性 なし あり
債務者に支払拒否されるリスク 原則なし あり

*表は端末に応じてスクロールできます。

でんさいは売掛債権よりもリスクが少なめです。

電子債権にして売掛債権を誰が持っているのかを明確にすることで、トラブルを減らせる点がでんさいの魅力です!

電債(でんさい)とファクタリングの違い

電 債 (でんさい)ファクタリング_ファクタリングとの違い

でんさい譲渡とファクタリングって、どこが違うんだ?

でんさいとファクタリングの主な違いは、以下の3つです。

電債(でんさい)とファクタリングの違い
  1. 「でんさいネット」への登録
  2. 貸し倒れリスク
  3. 会計処理

上記3つのポイントを解説します!

「ファクタリングって、なんだっけ?」という方は、以下のページを参考になさってください!

初心者の方に向け、ファクタリングの基礎知識をお伝えした記事です!

ファクタリング初心者サムネイル 「ファクタリングとは?」を初心者向けにかんたん解説!資金難を乗り切る知恵とは?

違い①「でんさいネット」への登録

でんさいネットに登録していないと、でんさいは使えません。

ですが、ファクタリングなら売掛債権があれば利用可能なので、でんさいネットへの登録は不要。

でんさいネットに登録する必要があるかどうかが、でんさいとファクタリングの違いです。

違い②貸し倒れリスク

でんさいには貸し倒れリスクがあります。

もし、売掛金が払われなかった場合、売掛債権を譲った側が貸し倒れリスクを背負うことに。

ですがファクタリングの場合、売掛債権を譲った側には貸し倒れリスクがないことが基本。

売掛債権を譲ってもらった側(ファクタリング会社)が、貸し倒れリスクを背負うことになります。

違い③会計処理

でんさい譲渡とファクタリングでは、会計処理の際に使う勘定科目が異なります。

でんさい譲渡で使う勘定科目は以下です。

でんさい譲渡で使う勘定科目
  • 電子記録債権(受取手形の代わり)
  • 電子記録債権売却損(受取手形売却損の代わり)

なお、ファクタリングでは、基本的に以下の勘定科目を使います。

ファクタリングで使う勘定科目
  • 未収金
  • 売上債権売却損

このように、でんさい譲渡とファクタリングでは会計処理時に使う勘定科目が違います。

なお、ファクタリングにおける会計処理の方法については、以下のページをご覧くださいね!

ファクタリング仕訳け方 ファクタリングの仕訳け方が早わかり!勘定科目・オフバランス化を理解して会計処理をスマートに!

電債(でんさい)の基本的な利用方法

電 債 (でんさい)ファクタリング_利用方法

でんさいの基本的な利用方法は、以下の3ステップです。

STEP.1
発生記録をする
窓口となる金融機関に売掛債権が発生したことを記録してもらいます。
この手続きを行うことで、でんさいにおける売掛債権が発生したとみなされます。
STEP.2
譲渡記録をする
でんさいを譲渡する際も、窓口となる金融機関に依頼が必要です。
記録原簿に譲渡した旨を記してもらいましょう。
STEP.3
支払記録を確認する
でんさいでは支払期日になると、自動的にお金を引き落としてくれます。
支払が終わったことについては、「支払等記録」として記されるので、確認しましょう。
売掛債権を持っている会社は、支払期日当日からお金を使えることも特徴です。

上記のように、債権が異動するごとに記録原簿に記す点が、でんさいの利用方法におけるポイントです!

電債(でんさい)の主な使い方3つ

電 債 (でんさい)ファクタリング_主な使い方

でんさいの利用方法は、主に以下の3つです!

電債(でんさい)の主な使い方3つ
  1. 電債(でんさい)ファクタリング
  2. 電債(でんさい)譲渡
  3. 電債(でんさい)割引

上記3つの利用方法について、お伝えしていきますね!

使い方①電債(でんさい)ファクタリング

でんさいファクタリングとは、でんさいをファクタリング会社に譲渡することです。

例えば三菱UFJファクター株式会社では、「でんさい一括ファクタリング(でん括)」を提供しています。

「でんさい一括ファクタリング(でん括)」では以下のような仕組みで、でんさいファクタリングが使えます。

電 債 (でんさい)ファクタリング_でんさい一括ファクタリングの仕組み

画像出典:https://www.bk.mufg.jp/houjin/dente/densai_factoring.html

上記のように、でんさいファクタリングでは、三菱UFJ銀行がファクタリング資金を出してくれます。

ただし上記は、あくまで一例です。

提供会社によってでんさいファクタリングの仕組みが異なる点も、おさえておきましょう!

使い方②電債(でんさい)譲渡

でんさい譲渡とは、でんさいを使って売掛債権を譲渡することです。

先ほどお伝えした通り、でんさいネットへの登録や貸し倒れリスクなどがファクタリングと異なります。

逆に言えば、債権を譲り渡すことや、支払期日前にお金ともらえる点が、でんさい譲渡とファクタリングの共通点です。

使い方③電債(でんさい)割引

でんさい割引とは、支払期日前に売掛債権を買い取ってくれるサービスです。

ファクタリングとでんさい割引との違いは、貸し倒れリスクにあります。

でんさい割引の場合、売掛債権を譲り渡す側が貸し倒れリスクを背負います。

そのため、売掛債権を渡してしまうと、貸し倒れリスクから解放されるファクタリングとは別物です。

でんさい割引は、手形割引に似たサービスと言えるでしょう!

電債(でんさい)における7のメリット

電 債 (でんさい)ファクタリング_メリット

でんさいのメリットは以下の7つです。

電債(でんさい)における7のメリット
  1. 書類の作成・交付・管理コストが不要
  2. 紛失・盗難のリスクがない
  3. 二重譲渡の心配がない
  4. 債権譲渡通知をしなくて良い
  5. 事務負担が軽減できる
  6. ひとつの売掛債権を分割できる
  7. 印紙税の対象にならない

でんさいに、どんな魅力があるのか見てみましょう!

メリット①書類の作成・交付・管理コストが不要

でんさいは電子債権なので、手形の発行や支払準備など管理に関する手間暇が省けます。

パソコンで管理できるので、保管や検索もらくらく。

このようにして省けた手間暇を他の業務に投下できるので、利益を伸ばしやすいと言えるでしょう。

さらに手形のように搬送代もかからないので、費用負担軽減にもつながります!

メリット②紛失・盗難のリスクがない

でんさいは手形のように紛失や盗難のリスクがないことも大きなメリット。

金庫などを用意して、厳重に保管しなくて良いので管理面でも精神面でも魅力的です。

紛失や盗難のリスク対策だけでなく、管理費用も削減できる点が強みと言えます。

メリット③二重譲渡の心配がない

先ほどお伝えした通り、でんさいは債権の異動を逐一記録するので、二重譲渡の恐れがありません。

そのため、トラブルに巻き込まれたり、資金が回収できなかったりするリスクを避けられます。

このように、安心して本業に集中できる点が、でんさいの大きなメリットです!

メリット④債権譲渡通知をしなくて良い

わざわ債権を譲渡したことを知らせなくていい点も、でんさいの強み。

先述の通り、でんさいは債権者の変更時に異動手続きが必須になっており、明確にわかる仕組みになっているからです。

でんさいネットの記録原簿に記載しなければ、先の手続きに進めないことが安心感につながります!

メリット⑤事務負担が軽減できる

でんさいを使えば、支払手段をひとまとめにできるなど事務負担が軽減できます。

でんさいを使った枠組みの中で取引するので、どの会社とのやりとりも同じ形式で進められることも大きなメリット。

それぞれの会社ごとに異なる様式を用意したり、違うやり方で契約を進めたりする必要がありません。

取引のやり方を統一するからこそ得られるメリットと言えるでしょう!

メリット⑥ひとつの売掛債権を分割できる

でんさいはひとつの売掛債権を分けられることも大きな魅力。

金額が大きな売掛債権でも、小分けにして活用できます。

手形の場合、売掛債権の分割はできないので、でんさいならより便利に使えるでしょう!

メリット⑦印紙税の対象にならない

使えば印紙税が発生しない点も、でんさいのメリットです。

印紙税が発生する手形と比べれば支払負担が軽くて済みます。

安く便利に使いたい場合に、でんさいはおすすめです!

電債(でんさい)のデメリット3つ

電 債 (でんさい)ファクタリング_デメリット

でんさいって便利なことが多いみたいだけど、デメリットもあるのかな?

でんさいには以下の3つのデメリットがあります!

電債(でんさい)のデメリット3つ
  1. 利用できる機会が少ない
  2. システムや会計ルールを導入する必要がある
  3. 支払不能2回で2年間取引停止となる

でんさいを使う際にはどんな点に注意が必要なのか、予め確認しておきましょう!

デメリット①利用できる機会が少ない

でんさいは利用できるケースが少ない点がデメリットです。

でんさいを使うためにはサービスを受ける会社も、サービスを提供する会社もでんさいに登録する必要があります。

つまり、どちらか一方がでんさいに登録していないとでんさいを使えないということ。

でんさいは、まだまだ普及が進んでいないので、取引先がでんさいに登録していないケースが多いんです。

手形割引は最盛期の1/20の利用にとどまっている中、でんさいの取引量は手形の1/10以下とされています。

また、でんさいに登録する際には審査が行われる点も大きなポイント。

支払企業はお金を支払うだけの信用や資金力があるのかどうかを問われます。

この際の審査は銀行で融資を受ける際と同等との声も…。

こういった要因もあり、でんさいの登録企業が増えづらいとされています。

これらの点から、利用できる状況が少ない点が、でんさいのデメリットと言えるんです!

デメリット②システムや会計ルールを導入する必要がある

でんさいは慣れれば便利ですが、それまでが大変という点がデメリット。

システムの使い方や会計ルールを覚えるのに苦労するケースが多いため、利用者が伸び悩んでいるとの声も。

仕訳の仕方がわからず、調べるために時間を要したり、間違った処理をして混乱を招いたりする恐れがあります。

でんさいは長期的に見れば業務効率のアップに役立ちますが、単発の資金調達にはおすすめできません。

デメリット③支払不能2回で2年間取引停止となる

でんさいは2回の支払不能で2年間、取引ができなくなる点もデメリット。

たまたま運悪く、支払えなかった…

こういったことが2回あれば、しばらくでんさいを使えなくなってしまいます。

ただしこれは手形の場合でも同じです。

でんさいを使う場合には、支払不能に充分注意しなければいけません。

【まとめ】電債(でんさい)とファクタリングの強みをフル活用しよう!

電 債 (でんさい)ファクタリング_まとめ
最後にでんさいとファクタリングについて、まとめておきますね!

電債(でんさい)ファクタリングのまとめ
  • でんさいとは、でんさいネットで扱っている電子債権のこと
  • でんさいは手形や売掛債権よりも手間暇がかかりづらく、トラブルも少なめ
  • でんさいとファクタリングの違いは、でんさいネットへの登録など3点ある
  • でんさいの利用方法におけるポイントは、債権の異動が発生した際、金融機関に手続きが必要なこと
  • でんさいの主な使い方は、でんさいファクタリング・譲渡・割引の3種類
  • 利用機会が少なく、導入負担が大きめなことなどがでんさいのデメリット

でんさいにはファクタリングや譲渡、割引など、便利な使い方がたくさんあります。

事務負担が軽減できたり、紛失や盗難などのリスクを少なくできたりすることも大きなメリット。

その一方で利用者が少なく、導入時の負担が大きいなどのデメリットも…。

特に単発で素早く資金調達したい場合には、でんさいよりもファクタリングの方がおすすめです。

ファクタリングのおすすめ会社については、以下のページで状況別にまとめています。

短期目線で資金調達をされたい場合は、ぜひご覧くださいね!

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