借金を踏み倒すことはできる?罪・時効が気になる!放置よりおすすめな解決策とは?

借金 踏み倒す_まとめ

借金を踏み倒すと、罪に問われたり、良くないことが起こったりするのかな…?

そんな方のため、借金を踏み倒すための条件やデメリットをわかりやすく解説します。

放置するより効果的とされている、借金問題の解決方法についてもまとめました。

借金を踏み倒すことで後悔しないためにも、ぜひこの記事の情報をご活用くださいね。

借金を踏み倒すことの概要
  • 借金を踏み倒しても、罪には問われない
  • 借金を踏み倒すためには時効を迎え、援用をする必要がある
  • 借金の踏み倒しには、時効の更新などのリスクが多い
  • 債務整理は、借金の踏み倒しよりも効果的とされている
  • 借金問題でベストな判断をするためには、弁護士への相談がおすすめ

借金を踏み倒すと罪に問われる?

借金 踏み倒す_罪に問われる

借金を踏み倒すと罪に問われるの?

このように思う方は多いですが、借金を踏み倒しても罪には問われません。

借金によって生じる責任は民事上の問題となるため、刑罰の対象とはならないからです。

しかし、借金を作った時に返済するつもりがないことを立証されると、詐欺罪に問われる恐れがあります。

借金を踏み倒すための条件

借金 踏み倒す_条件

借金を踏み倒すための条件は、以下の2点です。

借金を踏み倒すための条件
  1. 消滅時効の起算日から5年~10年を迎える
  2. 時効の援用手続きをする

どうすれば借金を踏み倒すことができるのか、解説しますね。

条件➀消滅時効の起算日から5年~10年を迎える

借金を踏み倒すための条件➀は、消滅時効を迎えることです。

借金の踏み倒しに関する時効期間は、最後の返済から5年~10年

借金を踏み倒すための時効は、借金を作った時期が2020年3月31日以前かどうかで異なります。

そこで、以下2パターンにわけて、消滅時効までの期間について解説します。

【借金を作った期間別】消滅時効までの期間
  1. 2020年3月31日以前の場合
  2. 2020年4月1日以前の場合

あなたの状況に当てはめて、消滅時効までの年数をチェックしてくださいね。

なお、時効が更新されると、5年~10年経っても時効を迎えたことにはなりません。

時効の更新については、後ほどご紹介します。

先にご覧になりたい場合は、以下のジャンプリンクからどうぞ。

デメリット➀時効の更新がされると時効期間がリセットされる

➀2020年3月31日以前の場合

2020年3月31日以前に作った借金の場合、権利を使える時から10年間使わなかった時、踏み倒すことに関する消滅時効となります。

誰から借りたお金かでも、踏み倒すことの時効期間が異なるので、以下もご確認くださいね。

【債権者別】借金を踏み倒すまでの時効期間
  • 貸金業者(消費者金融など):5年
  • 銀行:5年
  • 信用金庫:10年
  • 住宅金融公庫(住宅ローン):10年
  • 親族・友人:10年

借金における消滅時効の起算日は、返済期日の翌日です。

なお、返済期日を定めていない場合は契約日となります。

次は、2020年4月1日以前に作った借金を踏み倒す場合の消滅時効について、見ていきましょう。

➁2020年4月1日以前の場合

2020年3月31日以前に作った借金の場合、権利を使える時から10年間使わなかった時、踏み倒すことに関する時効となります。

2020年4月1日以前の場合、借金を踏み倒すための消滅時効は以下2つのうち、早い方となります。

2020年4月1日以前の場合の借金を踏み倒すまでの時効期間
  1. 権利を使えることを知った時から5年間、権利を使わなかった時
  2. 権利を使える時から10年間、権利を使わなかった時

2020年4月1日以前の借金を踏み倒すための消滅時効は、基本的に5年となる点をおさえておきましょう。

条件➁消滅時効の援用手続きをする

消滅時効を迎えた後、援用手続きをすると、借金を踏み倒すことができます(民法145条)

時効の援用とは消滅時効を迎えた後に、「借金を返す義務がなくなった」と債権者に主張すること。

時効の援用をする際には、記録を残すため内容証明郵便で「時効援用通知」を債権者に送るケースが多いです。

ただし「時効を迎えていない」など、債権者から反論された場合には、個人での対処が難しくなることもあります。

このように予想外の状況に陥るケースが多く、借金を踏み倒すことは難しいと言われています。

そこで次は、借金を踏み倒すことのデメリットについて、確認しておきましょう。

借金を踏み倒す際に知っておくべきデメリット

借金 踏み倒す_デメリット

借金を踏み倒す際に知っておくべきデメリットは、以下の5点です。

借金を踏み倒す際に知っておくべきデメリット
  1. 時効の更新がされると時効期間がリセットされる
  2. 家族などにバレる可能性が高まる
  3. 遅延損害金が積み重なる
  4. 事故情報が登録される
  5. 差し押さえをされるリスクが高まる

借金を踏み倒そうかと思っている方は、上記のデメリットをおさえておきましょう。

デメリット➀時効の更新がされると時効期間がリセットされる

借金を踏み倒すことのデメリット➀は、時効の更新による時効期間のリセットです。

時効の更新がされると、それまでに経過した時効期間がゼロに戻り、借金を踏み倒すことが難しくなります。

時効の更新とは、それまでの経過期間がリセットされ、時効期間が最初からカウントされること。

以下の場合に時効が更新されます。

時効が更新される条件
  1. 債権者が裁判による請求をした場合
    支払督促の手続きなど
  2. 差し押さえなどがあった場合
  3. 債務者が借金を返す意志を示した時
    「返済を待ってほしい」などの相談を含む

多くの債権者は、借金を返してもらえない状況になると、裁判を起こすと言われています。

そのため上記➀に該当し、時効の更新となるケースが多いです。

このような点から、借金を踏み倒すことは難しいとされています。

デメリット➁家族などにバレる可能性が高まる

借金を踏み倒すことのデメリット➁は、家族などにバレる可能性が高まることです。

債権者からの電話や内容証明などの督促、取り立てなどによって、家族に借金がバレるリスクが高まります。

このように借金を踏み倒すまでの間、事あるごとに不安にさらされる点も、借金踏み倒しのデメリットです。

デメリット➂遅延損害金が積み重なる

借金を踏み倒すことのデメリット➂は、遅延損害金が積み重なることです。

借金を踏み倒すために時効を待っている間も、遅延損害金が膨らんでいきます。

遅延損害金の年率は20%に設定されているケースが多いです。

通常の借入金利よりも年率が高いので、借金を踏み倒すまでの間に、どんどん借金が膨らむことに。

借金を踏み倒すことができなかったら、遅延損害金がプラスされた借金を返済しないといけない…。

このように遅延損害金が積み重なってしまう点が、借金を踏み倒すことのデメリットです。

デメリット➃事故情報が登録される

借金を踏み倒すことのデメリット➃は、事故情報が登録されることです。

借金を踏み倒す目的で返済をしなければ、信用情報機関に事故情報として登録されます。

事故情報として登録されると、ローン・クレジットカードなどを利用できません。

このように支払いに関する悪影響が出てしまう点も、借金を踏み倒すことのデメリットです。

なお、信用情報機関に事故情報が登録されることは、「ブラックリストに記載された」などとも言われます。

デメリット➄差し押さえをされるリスクが高まる

借金を踏み倒すことのデメリット➄は、差し押さえをされるリスクが高まることです。

債権者からの連絡を無視し続けると裁判を起こされ、差し押さえをされるリスクが高まります。

差し押さえの対象となる財産は、給料・車など。

裁判で強制的に財産を没収されるかも…。

このような状況に陥る点も、借金を踏み倒すことのデメリットです。

なお、借金を払えないとどうなるのかについては、以下の記事で時系列順にまとめていますので、ぜひあわせてご覧くださいね。

借金 払えないとどうなる_借金はらえないのまとめ 借金を払えないとどうなる?放置がNG・弁護士に債務整理の相談をおすすめする理由とは?

借金を踏み倒すよりも効果的な解決方法「債務整理」とは?

借金 踏み倒す_債務整理とは

借金を踏み倒すよりも、債務整理の方が効果的って聞いたけど、詳しくはわからない…。

そんな方のため、債務整理に関する3つの基礎知識について、解説します。

番号つき
  1. 債務整理 = 合法的に借金問題の解決を目指す手段
  2. 債務整理のメリット
  3. 自己破産なら、法を破らず借金の返済義務がなくせる

上記3つの基礎知識を把握して、より良い選択にお役立てくださいね。

債務整理 = 合法的に借金問題の解決を目指す手段

債務整理とは、合法的に借金問題の解決を目指す方法のこと。

債務整理は、以下の3種類にわけられます。

3つの債務整理
  • 任意整理:
    債権者に直接交渉し、借金の状況をより良くすること。
    任意整理をすると、今後の利息の減額・遅延損害金の減額・返済期間の延長などができる可能性がある。
  • 個人再生:
    裁判所へ手続きし、借金総額を1/5~1/10程度に減らすこと。
  • 自己破産:
    裁判所へ手続きし、借金の返済義務を免除をしてもらうこと。

上記の通り、債務整理は手続きの方法や、得られる効果が異なります。

そのため、債務整理をする際には、状況にあわせた適切な判断が重要です。

自分にピッタリの債務整理を選んで、今の状況をできる限り良くしたい…!

そんな方には、弁護士への相談をおすすめします。

債務整理のメリット

債務整理には、以下5つのメリットがあります。

債務整理のメリット
  1. 借金の減額・免除につなげられる
  2. 隠れたり、怯えたりすることなく、堂々と生活再建を目指せる
  3. 督促・取り立てが停止される
  4. 事故情報の解消に関する目処を立てやすい
  5. 過払い金があれば、返還手続きがとれる

債務整理のメリットをおさえておけば、踏み倒すことが良いのかどうか、判断しやすくなります。

債権者からの取り立てが怖い…。
この苦しさを耐えても、時効の更新で踏み倒せないかも…。

このような不安にさらされ続けるより、債務整理が良いと考える方は多いです。

債務整理のメリットを把握して、適切な判断をしてくださいね。

自己破産なら、法を破らず借金の返済義務がなくせる

自己破産は裁判所への手続きによって、借金全額の返済義務をなくしてもらうための方法です。

その一方で自己破産にはデメリットもあるので、以下4点にご注意ください。

自己破産のデメリット
  1. 財産を手放さないといけない
  2. 一定の期間、働けない職種がある
  3. 官報に氏名・住所が掲載される
  4. 長い場合、10年間は事故情報として登録される

上記のデメリットと借金の返済義務がなくなることを正しく比較し、適切な判断をしましょう。

自己破産をした方がいいのかどうか、ベストな判断がどれかわからない…。

そのような方は、弁護士に相談して、プロの意見を参考にされると良いですよ。

「借金を踏み倒すことができる?」という方に多い、よくある質問

借金 踏み倒す_よくある質問

借金の踏み倒すことに関するよくある質問は、以下の3つです。

借金の踏み倒しに関するよくある質問
  1. 引っ越しをすれば借金を踏み倒すことができる?
  2. 夜逃げをすれば借金を踏み倒すことができる?
  3. 結婚・養子縁組で名字を変更すれば借金を踏み倒すことができる?

借金を踏み倒すことについて正しく把握するためにも、上記3つのFAQをチェックしておきましょう。

FAQ➀引っ越しをすれば借金を踏み倒すことができる?

バレないように引っ越しすれば、借金を踏み倒すことができるかも…。

このように考える方もいますが、引っ越しをしても借金を踏み倒すことができるとは限りません。

なぜなら債権者は、債務者の住民票を取り寄せて裁判を起こせるからです。

住民基本台帳法第12条の3によって、債権者は住民票を取得する正当な理由を有するとされています。

そのため、引っ越しをしても借金を踏み倒すことは難しいとされています。

なお、通常なら本人以外の第三者が住民票を取り寄せるためには、委任状が必要です。

FAQ➁夜逃げをすれば借金を踏み倒すことができる?

住民票を移さない夜逃げなら、借金を踏み倒すことができるかも…。

このように考える方もいますが、夜逃げをしても借金を踏み倒すことは難しいです。

その理由は、公示送達によって債務書の居住先が不明の状態でも裁判を起こせるから。

公示送達とは、訴訟中の旨を裁判所で掲げ、訴状の送付と同一の効果を得たと見なす手続きのこと。
公示送達が認められると、債権者の言い分が全て通るケースが多い。

公示送達が認められた場合、借金総額の一括返済が認められたり、時効が10年延長されたりといったことに。

住民票を移さない夜逃げをすると、その後、国民健康保険などの行政サービスも受けられなくなります。

このように夜逃げにはデメリットが多く、借金を踏み倒すことが難しいため、おすすめできません。

FAQ➂結婚・養子縁組で名字を変更すれば借金を踏み倒すことができる?

結婚や養子縁組をすれば、名字が変わるから裁判を起こされないだろう…。

このように考える方もいますが、結婚などで名字を変えても借金を踏み倒すことは難しいです。

その理由は、債務者の戸籍情報を債権者が確認できる仕組みになっているから。

戸籍法第10条で、債権者による債務者の戸籍チェックが認められています。

さらに、信用情報機関の情報追跡により、名字が変わったことが判明するケースも。

これらの理由によって、結婚などによる名字の変更をしても、借金を踏み倒すことは難しいとされています。

借金を踏み倒すことのまとめ

最後に借金を踏み倒すことについて、まとめておきますね。

借金を踏み倒すことのまとめ
  • 借金を踏み倒しても、罪には問われない
  • 借金を踏み倒すためには時効を迎え、援用をする必要がある
  • 借金の踏み倒しには、時効の更新などのリスクが多い
  • 債務整理は、借金の踏み倒しよりも効果的とされている
  • 借金問題でベストな判断をするためには、弁護士への相談がおすすめ

理論的には借金を踏み倒すことは可能です。

しかし、現実的に考えると借金の踏み倒しは、かなり難易度が高いとされています。

借金の踏み倒しによるデメリットも多い点から、返済にお悩みの方には債務整理が良いと考える方が多いです。

借金を踏み倒すにしても債務整理をするにしても、プロに相談することが最も賢い方法と言えるでしょう。

少しでも良い未来を迎えられるよう、借金問題はいち早く弁護士に相談し、適切な判断をしてくださいね。